備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2005-06-06から1日間の記事一覧

ロナルド・ドーア(石塚雅彦訳)「働くということ グローバル化と労働の新しい意味」に対する労務屋氏の書評

引き続きドーア物。「働くということ」をタイトルとする書籍の変遷については、興味深いところ。また、ILOの理念には、市場個人主義を主導し拡散させる「コスモクラット」をも説得する可能性があることを強調(特に「一部の貧困は、全体の繁栄にとって危険」…

田中秀臣「"失われた15年の読書日記" ロナルド・ドーア『日本型資本主義と市場主義の衝突』」

(中略−「日本型」のシステムに関連して)もちろんこのシステムに問題がないわけではない。構造的な問題ならおそらくいくらでも列挙することができるだろう。しかし、どの構造的問題も「日本型資本主義」にとっては致命的とはいえない、と私は理解している。…