ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

会計・MBA

ビークルとしての中央銀行

※脚注を追加しました。 柄谷行人『世界史の構造』への感想の中で、以下のように記述した。 金本位制の時代とは異なり、現代の世界貨幣である主要通貨は不換紙幣である。それは、その素材そのものに価値はないが、国家の負債としての裏付けを持つものである。…

もっと需要を、そしてもっとレバレッジを

※追記を加えました(03/29/09)。また、引用した下記08/21/09付けエントリーに文章の適正化等の修正を加え、説明を追加しました(03/31/09)http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20070821/1187709574 昨年9月末の金融危機と、それによって深刻化する今回の不…

James Hamilton“Paulson bailout”(Econbrowser)

And I agree with the Financial Stability Forum that the key changes we need to make to avoid such problems are more transparency in accounting and stronger capital requirements. Transparency is vital so that that creditors, shareholders, f…

シンシア・シャピロ「外資系キャリアの出世術 会社があなたに教えない50の秘密」

外資系キャリアの出世術作者: シンシア・シャピロ,野津智子出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2008/02/29メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 78回この商品を含むブログ (19件) を見る 組織人としての作法 原題は"Corporate Confidential"。米国企業…

ロナルド・ドーア「誰のための会社にするか」

誰のための会社にするか (岩波新書)作者: ロナルドドーア,Ronald Dore出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/07/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 46回この商品を含むブログ (29件) を見る第1章 コーポレート・ガバナンス―「治」の時・「乱」の時 米国…

岩田規久男「そもそも株式会社とは」

そもそも株式会社とは (ちくま新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2007/03メディア: 新書購入: 2人 クリック: 114回この商品を含むブログ (25件) を見る序章 会社はだれのものか 株式会社とは、株主が経営者に株主の利益に沿って、会社…

守島基博「人材マネジメント入門」

人材マネジメント入門 日経文庫B76作者: 守島基博出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2004/02/14メディア: 新書購入: 2人 クリック: 14回この商品を含むブログ (11件) を見る 人材マネジメントとは、本書によれば、人材を活用して会社の戦略を達成し、…

山本祥司「内部統制をどう捉えるか」(第一生命経済研レポート)

コメント 2006年5月から連載中で、現在第9回。内部統制の制度の説明から始まり、統制自己評価(CSA)の仕組み等についてわかり易く解説されている。漸く、最新時点まで追いついたところ。 第3回の連載において、内部統制の役割について、コーポレート・ガバ…

神田秀樹「会社法入門」

会社法入門 (岩波新書)作者: 神田秀樹出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/04/20メディア: 新書購入: 5人 クリック: 30回この商品を含むブログ (79件) を見る第1章 なぜ、いま新「会社法」か 世界的に普及する株式会社形態の特質は、①出資者による所有、…

広瀬康令「金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ!」

金融マーケティングとは何か これがプロの戦略だ! [ソフトバンク新書]作者: 広瀬康令出版社/メーカー: ソフトバンククリエイティブ発売日: 2006/11/16メディア: 新書 クリック: 18回この商品を含むブログ (14件) を見るコメント 金融マーケティングの「プロ…

藤原総一郎「企業再生とM&Aのすべて」

企業再生とM&Aのすべて (文春新書)作者: 藤原総一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2005/05/20メディア: 新書購入: 1人 クリック: 7回この商品を含むブログ (6件) を見る1 今なぜ企業再生なのか 私的整理、法的整理などの企業再生システムは、企業のBS…

テレビ東京報道局「ガイアの夜明け 闘う100人」

ガイアの夜明け 闘う100人(書き下ろし) (日経ビジネス人文庫)作者: テレビ東京報道局出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2005/04/29メディア: 文庫 クリック: 16回この商品を含むブログ (28件) を見る

サンフォード・ジャコービィ「日本の人事部・アメリカの人事部 日米企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係」

日本の人事部・アメリカの人事部―日本企業のコーポレート・ガバナンスと雇用関係作者: サンフォード・M.ジャコービィ,Sanford M. Jacoby,鈴木良始,堀龍二,伊藤健市出版社/メーカー: 東洋経済新報社発売日: 2005/10メディア: 単行本 クリック: 29回この商品を…

鬼頭朱美「投資法人、特定目的会社における税務上の論点」(ARES)

投資法人、特定目的法人の配当損金算入要件に係る90%超配当要件については、会計と税務の所得に差異がある場合、税務上の所得が会計上の所得よりも大きくなり、会計上の利益の額を全額分配していたとしても、90%超配当要件を満たさなくなる可能性がある。…

高橋伸夫「10年先にあるべき経営を自ら考えよう」(日経BPインタビュー)

株主への配当を除けば、成果配分には二つの方法があるということなのです。一つは「賃金」、もう一つが(中略)「投資」で、投資には必ず仕事がついてきます。ところが、人事コンサルタントや賃金の専門家は、成果配分というと賃金しか思い浮かばない。成果…

内藤武史「ペット供養は課税か非課税か?」(大和総研)

佐々木康一、一瀬善考、清水季子「J-REIT市場の拡大と価格形成」(日銀レビュー)

J-REITでは、不動産の価格は、その不動産が生み出す収益を基に求められ、同様にJ-REITの価値も決定。J-REITの収益が増加する過程は、内部成長、外部成長、財務運営という3つの観点から整理可能。 内部成長は、保有不動産の稼働率の上昇や賃料上昇、経費削減…

内藤伸治「J-REITの成長とその意義」(ARES)

1 J-REITの仕組みと意義 J-REIT*1のSPVである「投資法人」は、「投資主総会」「執行役員」「監督役員」等により構成。投資法人は使用人を雇用できないため、法人の事務は「一般事務委託者」に委託。また、執行役員自身は投資判断ができず、投信法上、投資信…

田中俊之「J-REIT等における会計上の論点」(ARES)

J-REITには、制度的な論点の外、減価償却、新投資口発行費の繰延資産計上、消費税をめぐる論点があるが、今日的には、減価償却をめぐる論点が最も注目される。具体的には、土地・建物等の所得価格の按分、建物等における躯体と付属施設等の按分、それぞれの…

産業構造審議会新成長政策部会経営・知的資産小委員会 中間報告書(案)の公表について(経済産業省)

1.近年、企業等の競争力の源泉として、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク、ブランド等の「知的資産」を活用した経営(「知的資産経営」)の果たす役割が重要となってきており、資本市場側も企業等の評価において、こうした無形の資産をより重視する…

山崎養世「日本金融再生論・民営化ではなく証券化だ−中小企業は郵政資金で救え」(中央公論 2003/10)

日本の金融問題は、ほとんどがミクロの問題。いくら財政・金融政策をとっても解決されない。ゼロ金利政策などの過大な刺激策が、財政の破綻、株式市場の危機等を招いている。金融問題の最終的な解決には複雑系ともいえるシステムの再構築が必要だが、複雑さ…

山口浩「企業はだれのものか:整理して考えたほうがいい」

「会社は誰のものか」という議論が混乱するのは、①会社を所有するのは誰か(株主)、②会社の価値は誰に帰属するか(会社の「中」)、③会社の意志決定は誰の意見に従うべきか、との違ったレベルの議論が錯綜しているため。 企業価値をめぐる株主と従業員の関…

「ファイナイト再保険」(中央青山監査法人)

本年2月7日に米国公認会計士協会(AICPA)は、ファイナイト再保険に係る実務指針(TPA)を発表。

「JR西日本」(吐息の日々〜労働日誌〜)へのコメント

近年の株主重視の基調をめぐる議論。

岩崎日出俊「サバイバルとしての金融−株価とは何か・企業買収は悪いことか」

サバイバルとしての金融―株価とは何か・企業買収は悪いことか (祥伝社新書)作者: 岩崎日出俊出版社/メーカー: 祥伝社発売日: 2005/04メディア: 新書購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (14件) を見る第1章 「金融」はあなたを金持ちにするか 第2…

内藤伸浩「資産流動化型証券化とノンリコース・ファイナンス」(ARES)

1 資産流動化型証券化の実際 資産流動型証券化は、超大型物件の売却・バルクセール等の「資産処分型」のほか、「オフバランス型」と「資金調達型」に区分され、後者はさらに「借換型」と「取得資金調達型」に区分される。 「借換型」は、オリジネーターがSP…

藤本幸彦「不動産証券化における税務上の論点」(ARES)

■不動産売却の取扱い 金融資産以外の資産のオフバランス取引について、税務上、明文の規定はない。一般会計上の「リスク経済価値アプローチ」により、不動産がSPCに対して適正な価値で譲渡され、不動産に係るリスクと経済価値がSPCを通じて他の者に移転され…

中山貴司・河合祐子「クレジット市場の発展に関する一考察〜クレジット・デリバティブ市場を中心に〜」(日銀レビュー)

CDS市場には、リスク・ヘッジ(プロテクション買)や投資(プロテクション売)といった実需取引に加え、価格変動による収益を狙ったトレーディング取引が存在するが、実需取引があってはじめて持続的な市場が成立。英国銀行協会の調査では、銀行がプロテクシ…

従業員給与のFair Valueについての考察

Fair Valueとは何か−これを従業員給与のそれにあてはめて考えた場合、それは企業内部の評価によるべきか、それとも、外部労働市場における評価によるべきなのか−後者だと断言する者にあっては、年功的要素(生活給概念や「知的熟練」)に基づく給与体系は「…

今野浩一郎「勝ちぬく賃金改革」

勝ちぬく賃金改革―日本型仕事給のすすめ作者: 今野浩一郎出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 1998/02メディア: 単行本 クリック: 4回この商品を含むブログ (4件) を見るコメント 企業の賃金制度、特に、従来の職能資格(Input)的/年功的な制度からよ…