ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

池田信夫「昔話で日本経済を語るディレッタント」

クルーグマンのモデルでは、実質金利の均衡水準が負になっていることが日本のはまった「罠」なので、期待物価上昇率を引き上げれば(名目金利が非負でも)均衡は回復するということになっているが、ここでは期待は外生変数なので、どうすればインフレ期待が起こるのかはわからない。[クルーグマンのモデルでは、流動性の罠にはまった状態では貨幣と債券は完全に代替的なので、通貨供給をいくら増やしてもインフレにはならない。]かりにインフレが起こせたとしても、均衡実質金利が負(投資機会が不足している)という根本問題は解決しない*1・・・

*1:フィッシャー式:実質利子率=名目利子率−期待インフレ率では、インフレ期待が実質金利を低下させるが、ここで言われているのは、それが追加的な設備投資に繋がるというチャネルは存在するのかという点に対する疑問か?