ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

失業率と自殺率(svnseeds’ghoti!)

コメント 有名な統計的因果性であるが、統計的推測まで踏み込んだ丁寧な説明。統計的因果性については、03/17付けエントリーを参照。なお、標記のブログにおける最近のエントリー(03/23)では、「ニート」に関する論考も*1
最近では、労働(経済)政策のターゲットは、欧州の雇用戦略*2の影響もあってか失業率よりも就業率の方に移行しつつある。このことが、労働政策の社会的側面の軽視に繋がるとは思われないが、政策の主要な指向性が労働の「外部」に向けたものであることは、幾分感じられるところ(教育から労働への移行の問題、女性の労働、労働からの退出の過程、労働市場の摩擦性をできるだけ除去するための政策等)。例えば、企業経営の目的やそれに応じたガバナンスが変わりつつある中で、労働はどうあるべきか*3といった(「内部」の)問題も一方の課題であり得るか。
もちろん、(一般論としての)マクロ経済政策も。消費だけではなく、投資を含む需要喚起に有効な政策パッケージは何かという困難な問題については、興味深く(受け身の姿勢で)情報収集していくつもり。

*1:リフレ派による内閣府・玄田批判の様相か。

*2:「先進諸国の雇用戦略に関する研究」労働政策研究・研修機構)など。高年齢者の早期退職を促進する制度の効率性に関する反省から。

*3:企業における債権者、株主あるいは監督当局といった各ステークホルダーの中での労働者の立ち位置。典型的に表現すれば、日本的「長期雇用システム」はどのように変容していくのか。