ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

「経済成長」と「景気拡大」はどう違うのか?(JMM 04/04/05発行)、加えて村上龍氏の「若い国」解釈

回答者のコメントで興味深い点は、岡本慎一氏が〈我々は、短期的な景気変動をあたかも持続的な構造変化を伴う「経済成長」(グズネッツ)とみなしがちである〉と指摘していることが上げられる程度か。
ただし、村上龍氏の最後のコメントは、その「共感する要素」を端的に表現しており、某所でのやりとりで表現しようと努めたところとも関係している(ように思われる)。

スロベニアは非常に印象に残る国でした。滞在も短かったですし、その国のことを理解するのは簡単ではないし、理解したと思うのは危険ですが、間違いなく「若い国」だと思いました。(中略)
「若い国」だと感じたのは、対照的に日本がすでに国家としての成熟を深めていて、若さを失いつつあるせいかも知れません。国の若さということに関しては、大きなテーマなので軽々しく触れるのは控えますが、国がダイナミズムを失うというのはどういうことか、少しずつ考え始めたところです。
若い国というのは、単純に良い国というわけではないと思います。若いから勢いがあるとか、可能性があるとか、そういった側面も確かにありますが、貧しく無知で、洗練されていないというネガティブな要因もあって、一面的な見方はできません。ただ、成熟した社会というのは基本的に根本的で劇的な変化を嫌うので、システムや考え方がなかなか変わらず、そのために子どもや若者が現状の受容に合理性を見出し、ダイナミズムを失ってしまうという危険性があるような気がします。