ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

原田泰 論点/経済「失われた30年」(朝日新聞 05/13/05朝刊)

  • 景気低迷は、90年代以降よりも70年代以降の方がその度合いが大きい。70年代以降の景気低迷は、一般に73年の石油ショックによるものと考えられているが、実際はそれまで続いた全産業的な成長率が、競争をやめ仕事を分け合おうとする傾向強くなったことの方が大きい。
  • 生産性が低い部門は、むしろこれから生産性を高めることが可能。先進的な製造業部門より、むしろ低生産性部門がの方が飛躍可能性をもっている。

コメント 引用前段は、岩田規久男「日本経済を学ぶ」*1の中にも引用されているが、同様に引用されている増田悦佐氏や八田達夫氏の議論とパラレルに読める。低生産性部門の生産性が高まる可能性については、むしろそのことが低生産性部門の余剰人員を増大させ、技能の毀損を通じ、中長期的に成長可能性を低下させる要因も指摘され得るか。この点からは、05/11付けエントリーの猪瀬直樹氏の議論とも繋がる。

*1:

日本経済を学ぶ (ちくま新書)

日本経済を学ぶ (ちくま新書)