ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

田中秀臣「出口政策が熱い?!(その2)」(ノーガード経済論戦)

コメント 前半は、マクロ動学モデルの含意から、時間整合性をとる上でコミットメントが有効であることを論じており、このところ「日銀レビュー」で繰り返し論じられてきたこととも重なる議論。後半は、コミットメントなき現状の「本格的なデフレ脱出のフレームワークの欠如=レジーム転換の不在」の下で、出口政策が議論されることへの懸念。暗黒大陸氏によれば、「量的緩和解除というのは上記した将来の短期名目利子率を事実上ゼロにコミットする効果(=時間軸効果といわれる)が剥落していく過程である。すなわち当座預金残高を段階的に引き下げるとともにそれと平行して時間軸効果が弱まっていく(=イールドカーブの正常化)。そして超過準備がちょうどゼロになるときに、従来の利子率操作のターゲットである無担保コールレートを0.15〜0.25%程度に引き上げる、というのが望ましいフレームである」が、現状の議論は...