ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

S・レヴィット、S・ダブナー(望月衛訳)「ヤバい経済学 悪ガキ教授が世の裏側を探検する」

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検する

コメント 道徳は世の中がどうあって欲しいかを表す−一方、経済学は世の中が実際にはどうなのかを表す。インセンティブ*1は現代の日常の礎−方法とデータに絶対的信頼を置き、あるいはそのことによって、日常の中に潜む真実を探り当てるという痛快な書。一見、突飛で関係性のない事実と事実が、経済学的思考を通じ、軽快な文体で結びつけられていく。(例えば、インチキをする人間の割合は、フェルドマンの売るベーグルのデータから割り出されるなど。)
 子供の成績は、「親が何をするか」ではなく「親がどんな人か」によって決まってくるなんて話も、言われてみれば分かる話だが、データによって示されると説得力が違ってくる。

*1:本書では、経済的インセンティブだけでなく、社会的、道徳的インセンティブとそれぞれの大きさの違いにも注目する。