ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

新春経済系ブログかくし芸大会(まとめ その1)

 こちらをご覧くださいww*1

 ところで、この議論の肝となっているところは、

  • 「偉い人がDSGEモデルの世界観を理解しているということは、若手の士気を高める」との加藤氏の指摘に対し、リフレ政策を支持するDSGEモデルを理解している植田氏が「日和見で理論以前の態度」をとる一方、それを理解していない中原氏が「とりあえず国民のために」動いたという現場の現実を考えれば、そうした組織論は単純すぎる、との韓リフ先生の指摘
  • 加藤氏の本当に言いたかったことは、「経済変動のメカニズムとして実質利子率による代替効果を中心に考える発想」(「新古典派的」発想)ではなく、「富や流動性という資産の分配による(広義の)所得効果」を重視するべきだということなのではないか、という銅鑼衣紋氏の指摘

等があり、これらに対し加藤氏からは、①「リフレ政策に賛成か否か」といった選択肢への回答とDSGEモデルから導かれる経済変動メカニズムに対する含意の有用性は「無関係」である、②言いたかったことは、「科学的」に考えるべきということのみ(DSGEモデルによる分析は価値判断からは自由?)、との回答があった所辺りでしょうか。
 また、銅鑼衣紋氏の最初のコメントにある「誰もが過去の経済理論の奴隷である」関連の「分析的な経済学のアイデアなんてリカードからケインズまででほぼ網羅されて」いるという話は面白いですね。
 なお、ここでの議論と共鳴するような感じで、hicksian氏がヒュームの貨幣数量説についてのエントリーをサルベージされております。

 それと、韓リフ先生のエントリー。

 hicksian氏の今後のエントリーにも要注目です。(追記:hicksian氏(入院中)は現在忙しく、「半世紀以上前のザモデル論争」に関する今後のエントリーは、韓リフ先生に委ねられた模様です。)
 加藤氏の質問「経済学を志した動機」についての回答ですが、自分は元々経済学徒ではないので答えは無いですw 「リフレ政策」に興味を持つようになったのは、幾つかの本を読んだ結果ですね。*2「ザモデル論争」の存在を知ったのも2004年の秋頃、bewaadさんの「余は如何にして利富禮主義者となりし乎」を経由してのことですね。
 慣れない携帯操作に苦労しましたが、何とか管理人業務は果たせたかなぁ。

(追記)赤字は、銅鑼衣紋さんの指摘により、01/07 02:00修正。

(追記)加藤本に対するecon-economeさんの解説・まとめもでております。計量分析の視点として、政策分析の現場で用いられるCGEモデルとDSGEモデルの比較、DSGEモデルを政策効果の分析に使用できるよう拡張していく際に考えられる問題点等詳しく解説されており、勉強になります。また、本書に対するいくつかの疑問点も提示されており、これらについては、著者のお考えも聞いてみたいところです。

(追記)koiti_yano氏の書評も既に出ております。(現代マクロ経済学の主流である)DSGEモデルの4要素と本書の特徴について、解りやすい説明があります。

*1:仕事が全然手につかないよ〜

*2:その間には、今でも若干トラウマになっている「事件」があったりしたのですが、ここでは言えませんw