ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

佐々木昭一郎「創るということ」

創るということ

創るということ

コメント ITOKさんご紹介の本。定められたシナリオに沿って、職業的俳優が演じるようなドラマと異なり、佐々木昭一郎の映像には、今、そこに生きている人々や風景の断片がある。その意味や解釈を求める必要はなく、見るたびに、その時のおかれた環境や気分に応じて、何か感じるものがあっていいんだと思う。
 ぼくはふって湧いたような夢を描く−みんな夢をあきらめて生きる、あきらめを知り、じっと川面を見つめる人... モナ・リザ−あれは、ひとつには川を描いたんだと思う、生命というものの循環、画面にあれだけの詩情が漂ってるんだから、もっと感じるところがないとね、すぐどこかから理屈をひっぱり出してきてああいう解説するから... 頭の中に浮かんで字に書いたものって、生きていない、文学やる人は、そこで徹底的に苦しむ、しかし本当に天分のある人は、手が自然に走っていく... 川は、悠久に流れる、音楽は、唄いつがれる、人は、生き、死に、絶えることはない... という感じに、興味を引くフレーズが次々と出てくる。本書を読むことで、佐々木昭一郎の映像の内実がいくらかは伝わる(かも)。
 YouTubeで検索したところ、「夢の島少女」(1974年/中尾幸世、横倉健児)が投稿されていたので、早速見る。