ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

柴田哲孝「下山事件 最後の証言 完全版」

下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)

下山事件完全版―最後の証言 (祥伝社文庫 し 8-3)

 無茶苦茶面白い。一気に読めた。それと、どこかで聞いたことのある組織や地名が次々と出てきてこれまた興奮を覚える。
 昭和史は、最近の1つのマイブーム。本書に出てくるドッジ・ラインの背景とジャパン・ロビーの活動についての1解釈を含め、少し研究してみたくなった(例えば、満鉄調査部吉田茂岸信介について等)。その中で、日本の財界(それと密接に関係する左派勢力も含めて)が持つ構造改革的なものへの志向性の源泉のようなものが探れるような予感がする。(たぶん)
(追記)それと、読んでるとどうしてもピピンと感じてしまい*1、奇しくもハイエクとも密接な親交のあった「田中清玄」という人物については、自伝的な本がある模様。また、満鉄については「環」に特集号がある。これらについては、手に入ったら読んでみよう。

*1:p.223, pp.491-493, pp.517-518の記述等。