ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

田原総一朗(責任編集)「日本はなぜ負ける戦争をしたのか。 朝まで生テレビ!」

 BOOK OFFに出す前に一寸読んでみようと思ったのが運の尽き、ついつい最後まで読んでしまう。まあ、もう少し保管しておいてもよいかなぁ。
 昭和の戦争について、明治憲法下の日本の国家体制の話から始まる。国民を戦争に扇動したマスコミの責任や、石橋湛山小日本主義についても少し触れられる。個人的には、「昭和のテロ」についてもう少し掘り下げた議論をみたいと思った。この時代には、「下山事件」のあった昭和24年頃とも相通じる雰囲気が感じられる。言いたいことが言えない世の中は最悪である。世の中がこれまで以上に市場経済を中心に動くようになれば、(少なくとも国内問題を通してみる限りでは)政局において謀略が生じる可能性も小さくなる。*1その意味でも、「小さな政府」への指針を揺るがせないことは重要である。

*1:良きにつけ悪きにつけ、「謀略」は存在する。本書にも出てくる「55年体制」の裏面史については、自分も興味深い話を或る人から聞いたことがある。まあ、良きにつけ悪きにつけ、「清潔な」世の中になったものである。