ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

ネットの将来

 ブログなどのネット・コミュニケーションの世界は、今後は「レモン市場」化するのではなかろうか、という懸念を感じることがあります。よくいわれることですが、ネットの情報は「スクリーニング」されておらず、人物に対するクレジットもありません。そこに参入する人が増え、情報の量が多くなれば、それだけ情報入手やネットワーク構築のコストは大きなものになります。情報を発信する側にとっても、それを読み手として期待する読者に届けることが難しくなる。その結果「良貨」が駆逐されると、ネット・コミュニケーションの世界は「レモン」な情報にあふれることとなります。今のところそうならずにすんでいるのは、人々によく知られた「目利き」の人間が、いわば無償のエディター役をかってでてくれているからだと思います。こういう人たちが一定程度存在しないと、ブログなどのネット・コミュニケーションの世界は、もっとつまらないものになっていたでしょう。
 「良貨」や駆逐され、「目利き」の人間が興味を失うと、自分が求めるような情報は、ネット・コミュニケーションの世界からだんだん少なくなる。きっとそのころは、ネットで身近に感じられた人達は、みなそれぞれ、リアルな現実の世界に戻られていくのだろうなぁと思います。現に、その兆候はみられるように思えます。
 こういうのは、イメージ的にいうと、米国のゲーティッドや、できる人間は私立を選択するという昨今の教育事情にも相通じるものが感じられて(そこにアクセスする手段を持たない場合、結果的にそこから排除されることになる。恐らく、自分もそうであろう)、好きではないのですが、まあ、しょうがないのかも知れませんね。自分もそろそろ「身の振り方」を考えねば。