備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2009年5月データによる更新

 今月のコア物価は大きく低下しましたが、これは、昨年の原油高等にともなう急激な物価の上昇の反動によるもの。ただし、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合でみても、0.5%の下落(前月0.4%下落)と、物価が低下する基調に変わりはありません。
 完全失業率は、引き続き上昇。ただし、景気の谷は過ぎたものと考えられ、今後は、この先どこでピークを打つことになるのかの見極めが必要です。現在のところ、前回の見通しで示した6%を超える水準よりも低い水準に止まると考えていますが、産出量の水準自体は、昨年秋の水準に戻るとはとうてい考えにくく、完全失業率は高い水準のまま景気回復後もじりじりと続く可能性は高いと考えられます。