備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2009年5月データによる更新

(注)真の失業率の推計方法の詳細は、03/09/09付けエントリーおよび06/05/06付けエントリーを参照。
 完全失業率5.2%に対し、真の失業率(12カ月移動平均)は4.9%。*1休業者および短時間就業者は高い水準で推移していますが、それ以上に、就業者数の減少もきつくなってきました。

また、唯一、高い雇用創出力がみられた医療、福祉の就業者数の増加幅は、ここ数カ月、小さくなっており、失業者の増加に対する抑制効果は限られています。*2女性の雇用者数も、4月以降はマイナスとなっています。

ただし、非自発的な離職失業者の増加は大きいものの前月よりも増加幅は縮小しました。雇用統計については、あと数カ月の悪化の後、改善の兆しが見えてくるものと考えられます。

*1:これらの数値の関係から、就業意欲喪失効果は現在のところそれほど大きくなく、今後さらに求職者数の減少が続く可能性が高いと考えられる。

*2:逆の見方をすれば、医療、福祉を中心に求人数が増えてくれば、失業者の増加に対する抑制効果は強まることになる。