ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

四半期別GDP速報

 昨日、四半期別GDP速報が公表されましたので、いつものグラフを3点セットでみていきます。今回は米国から。



 米国経済は、貨幣経済面からみれば堅調に回復しており、デフレ懸念も概ねおさまりつつありますが、雇用の回復ができていません。実質経済成長率をみると、純輸出の寄与度の減少が引き続き大きく、投資デフレーターがマイナスとなるなど、経済の実物的側面の回復は抑制されています。これらの点から、昨今のFRBは、通貨を切り下げ輸出入のバランスをとることで、需要の増加を図ることに力点をおいているようにも感じます。

 つぎに日本です。



 日本経済は、貨幣経済面からみると、2000年代初頭よりも一段と低い水準でデフレが継続しています。一方実質経済成長率は上昇しましたが、これについては、「猛暑需要とエコカーなどの政策効果の駆込みやエコポイントを含む需要の先食いにより高い成長率を記録」(官庁エコノミストのブログ)*1したと考えるのが妥当です。ただし、民間設備投資が若干ながらプラスを記録しているところが救いです。なお、日本は米国と異なり、純輸出の寄与度はゼロとなっています。