ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

文筆家の「嘘」を見極めるためのいくつかのポイント


 以下、自戒も込めて。

1.「○○というのは、△△では当たり前」、「●●は、▲▲によってそのほとんどが説明できる」といった議論は、その前提や文脈をよく見極める必要がある。前提が違う場合にはまったくあてはまらなかったり、ほんらい用いるべきでない文脈に使用されていることがある。

2.セオリーと実証の使いわけに注意する。セオリーは、特定の環境要件を満たさない場合には成立しないことがある。

3.政治的(パフォーマティヴ)な言説と学問的(コンスタティヴ)な言説の違いに注意する。政治的な言説は、人間の感情に訴えることで、学問的な反論を許さないことがある。

4.以上の観点からみて「嘘」が含まれる場合、たんにおばかなときもあるが、通常は、文筆家「個人」のインセンティブによって理解できる蓋然性が高い。特に、センセーショナルな「訴え」には充分な注意が必要である。