備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

ネットに経済的なものを期待するのは間違いである

 それを運営している八向さんという方が↓のようなコメントを行っていました。

 むろん、私にはサイト維持のための知恵も経済的余裕もありません。ただ一言いえるのは、ネットを媒体として、こうしたコンテンツを「販売」し、経済的価値を得ることには限界があるということです。各種アフィリエイトは活用できるでしょうが、それによって得られるのは、せいぜい小遣い程度、断じて家計の主たる収入源となるものではありません。
 このサイトで提供されているコンテンツの価値は自分も認めるし、自作の地図では内閣総理大臣賞まで受賞されていますが、だとしてもその程度だということ。もし、それだけの価値のないコンテンツであれば、経済的に一銭にもならないだけでなく、存在そのものが社会的不効用になるだけでしょう。*1
 ネットを媒体とした情報の提供に、経済的なものを期待すべきではありません。経済的価値は、別の原理によって生み出される、というのが世の中の現実です。しかも、活字媒体への需要は次第に縮小していることが報道されているのをよく見かけますし、今後はますます厳しくなるでしょう。まずは、自分の生活を維持するための主たる仕事を第一に考えるべきであり、それによってサイトの更新ができないのであれば、ネットを媒体とした情報の提供は辞めるべきです。それが家庭を持つものの責任というものです。
 ネットは中毒性を持つので、あまりそこに期待しすぎると、身を滅ぼすことになりかねません。また、ネットの需要者は、コアな層を除けば気まぐれなもので、ふとしたきっかけで離れてしまうこともしばしばです。アクセス・ログをみれば、そのことはよくわかります。
 もちろん、結果として企業や出版社がスポンサーとなり、このサイトが今後も維持されていくのであれば、それに超したことはありません。読者の一人として、それは喜ばしいことであります。ただし、もしそれを期待するのであれば、ここぞと思うところに自分の足で出向く必要があるでしょう。商売というのは、そうしたものです。とはいっても、得られる報酬は、仕事によって得ることのできるものに比して小さなものとなることは容易に予測できますが。

*1:だから自分は、はてなの有料サービスを利用しようとは思いません。利用しないことで、経済的な恩恵を享受しております。