備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2009-11-01から1ヶ月間の記事一覧

2009年10月データによる更新

完全失業率は5.1%(季節調整値)と、前月より0.2ポイント改善しました。ただし、完全失業者は16万人減少していますが、就業者は20万人の減少、非労働力人口は40万人の増加となり、労働需要の増加はみられません。女性では、就業者が大きく減少する一方で非…

思考実験:デフレ下の所得維持は重要である

※注記を追加しました。(11/26/09、12/02/09)また、不必要な留保を削除する等文章を修正しました。(11/27/09) デフレ下において、いち早く所得維持の重要性を指摘したのがロナルド・ドーアである。 もう1つの「合成の誤謬」は賃金カットである。市場不振…

山森亮「ベーシック・インカム入門 無条件給付の基本所得を考える」

ベーシック・インカム入門 (光文社新書)作者: 山森亮出版社/メーカー: 光文社発売日: 2009/02/17メディア: 新書購入: 24人 クリック: 276回この商品を含むブログ (127件) を見る このところ、ベーシック・インカムという言葉をよく聞くようになった。その意…

日本経済の実物的側面は改善する一方、デフレの定着は明確に

※貨幣数量方程式に基づいた寄与度分析のグラフを差し替え、文章を修正しました。(09/12/04) 本日、7〜9月期の四半期別GDP速報が公表されました。実質GDPは1.2%(年率4.8%)の増加となり、予想を上回る高い伸びとなりました。特に、前四半期まで…

mixi, etc.

mixiは退会しました。今後、自宅で過ごす時間を少しでも勉強にあてられるようにしたいので、ネットとのつきあい方を少しずつ整理したいと思います。なお、このブログとScribdは、自分にとって唯一の「実績」(?)なので、仮に辞めることがあっても削除はい…

記事の引用等について

当ブログでは、エントリーされた記事の引用(または参照)は、これまで、その記載方法を含め自由とさせていただいておりましたが、今後、記事の引用等に当たっては、出典の明記をお願いします。また、内容に不明な点がございましたら、プロフィール欄にある…

Antinomy

次のような二律背反的な主張を考えてみた。 (A)フィリップス・カーブに含意されるように、インフレ率と完全失業率にはトレード・オフの関係があり、財政・金融政策によって需要が増加すれば、完全失業率は、完全雇用水準に対応する自然失業率の水準にまで…

貨幣数量方程式を用いたインフレ率に関する分析─続き

※このエントリーは、公開を停止します。ここでは、修正貨幣数量方程式を「マネーストック×貨幣流通速度=国内需要デフレーター×国内需要財+輸入デフレーター×実質輸入」として分析を行いましたが、国内需要財に輸入を加えると、輸入がダブルカウントになり…

「atプラス」02号(太田出版)

atプラス 02作者: 見田宗介,大澤真幸,柄谷行人,岡崎乾二郎,立岩真也,大塚英志,鶴見太郎,アマルティア・セン,田中秀臣,吉原直穀,山折哲雄,辻村英之出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2009/11/05メディア: 単行本(ソフトカバー)購入: 8人 クリック: 71回この…

貨幣数量方程式を用いたインフレ率に関する分析

※このエントリーは、公開を停止します。ここでは、修正貨幣数量方程式を「マネーストック×貨幣流通速度=国内需要デフレーター×国内需要財+輸入デフレーター×実質輸入」として分析を行いましたが、国内需要財に輸入を加えると、輸入がダブルカウントになり…