備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「中高年の既得権と若年雇用」(吐息の日々〜労働日誌)

私は90年代という時期、あるいは日本の労働市場という特殊性を考慮に入れれば、既存正社員の賃金を引き下げることで(若年に対する)正社員雇用の需要が増加するとしても、それには相当程度の大幅な賃金引き下げが必要であり、さらに需要増加の効果も限られ…

03/23/06付けエントリー(若者の格差問題)に係る追記

上記エントリーでは、若年雇用問題、とくに「フリーター」に代表される不安定な就業を行う者の問題をいかに解決するかについて、「①非正規労働にみられる基幹化の流れに応じ、その処遇を正社員との均衡がとれたものにしていくこと、②現在、欧州大陸諸国と同…

「若者の所得格差拡大」(大竹文雄のブログ)

第二は、既存労働者の既得権を過度に守らないようにすることである。解雇権濫用法理では、従業員の解雇を行うためには、新規採用を抑制して雇用維持努力をしていることを一つの要件としてあげている。既存労働者の雇用保障の程度が高ければ高いほど、既存労…

量的緩和政策の解除

本日の政策委員会・金融政策決定会合において決定。 金融市場調節方針の変更について (日本銀行) 新たな金融政策運営の枠組みの導入について(日本銀行) 「物価の安定」についての明確化 日本銀行としての物価の安定についての基本的な考え方を整理すると…

量的緩和政策の解除について

よく見る経済系ブログでは、ほとんど、反対(もしくは否定的見解)が表明されている。*1この問題に関しては、考えが十分にまとまっているわけではないが、とりあえず、最近読んだ大竹文雄「経済学的思考のセンス」における以下の記述を素材にして考えてみる。 …

大竹文雄「経済学的思考のセンス お金がない人を助けるには」

経済学的思考のセンス―お金がない人を助けるには (中公新書)作者: 大竹文雄出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2005/12/01メディア: 新書購入: 14人 クリック: 139回この商品を含むブログ (111件) を見るⅠ イイ男は結婚しているのか? 政府が行う災害対策…