備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「オフモード研究所 オレ力UP情報講座」(OFFMODE R25)

田中先生が書かれていると言うことで頂いてきたのですが、id:koiti_yanoさんの所と一緒に、何と、当ブログもご紹介頂いておりました(しかも写真入りで!)。ありがとうございました>田中先生。これを糧に今後も精進したいと思いまつ。*1 一つためになったの…

福永一郎「資本市場の不完全性下の金融政策」(日銀レビュー)

マクロ経済学の標準的な考え方では、実体経済が資産価格等の金融面を規定するという方向性が主に考えられ、逆のメカニズムはあまり考慮されない。これは「資本市場の完全性」(完全な情報開示や公正な取引が約束されるなど、理想的な条件を満たす資本市場が…

近況など

「人間の理性は万能ではない。計画によって経済運営は出来ない。物の正しい価値を『計算』によって算出することは出来ず、市場の末端の経済単位にある者こそ最も正しく判断することが出来る」というは自然な見方だと思っているのだが、そのような見方に対抗…

田中秀臣「日本型サラリーマンは復活する」

日本型サラリーマンは復活する (NHKブックス)作者: 田中秀臣出版社/メーカー: 日本放送出版協会発売日: 2002/06メディア: 単行本購入: 2人 クリック: 31回この商品を含むブログ (18件) を見る本書の内容 本書では、日本の「サラリーマン」を「戦前・戦中は企…

山田鋭夫「レギュラシオン理論 経済学の再生」

レギュラシオン理論―経済学の再生 (講談社現代新書)作者: 山田鋭夫出版社/メーカー: 講談社発売日: 1993/05メディア: 新書 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る1 資本主義はどうとらえられてきたか 富国とは金銀を豊富に持つ国であるとする重商…

300日目

2日前のエントリーが、本ブログを始めてからちょうど300日目になります。今後も、少しでも「質」の向上が図れるよう努力しつつ、継続して行きます。ここを経由して得られる知見は、日常得られる知見と比較しても差異がない程「質」が高く、それと、先月は初…

ノーベル経済学賞

"for his analysis of intertemporal tradeoffs in macroeconomic policy" Edmund S. Phelps USA Columbia University New York, NY, USA 特段の知識もありませんので、とりあえずメモのみ。今年も「祭り」はお預け、ということで。それにしても、トムソンの…

岩田規久男「「小さな政府」を問いなおす」

「小さな政府」を問いなおす (ちくま新書)作者: 岩田規久男出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2006/09メディア: 新書購入: 4人 クリック: 52回この商品を含むブログ (52件) を見る第1章 「大きな政府」へ ヴィクトリア時代後期(1900年代初頭)の失業保険は…

大竹文雄「雇用社会における格差問題を考える〜経済格差の実態と課題〜」(日労研セミナー)

私学会館(アルカディア市ヶ谷)にて。講演の題材の資料は、「日本の不平等」や「論争 格差社会」、SIGHTでの小野善康氏との対談「格差は悪なのか−経済学から検証する」等におけるデータや内容であるが、少し違った角度からの論点もあり、なかなか興味深い内…

間宮陽介「ケインズとハイエク 〈自由〉の変容」

ケインズとハイエク―「自由」の変容 (中公新書)作者: 間宮陽介出版社/メーカー: 中央公論社発売日: 1989/01メディア: 新書 クリック: 9回この商品を含むブログ (3件) を見る第1章 喪われた世界 功利主義者は、「善い」を快によって定義するのに対し、ムア倫…