2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧
コメント 前半は、マクロ動学モデルの含意から、時間整合性をとる上でコミットメントが有効であることを論じており、このところ「日銀レビュー」で繰り返し論じられてきたこととも重なる議論。後半は、コミットメントなき現状の「本格的なデフレ脱出のフレー…
コメント 長期的には(あるいは短期においても)フィリップスカーブは垂直となるとする自然失業率(NAIRU)仮説について、ゼロインフレが最適なインフレ率であるとの結論をそこから導き出すことは困難であり*1、結論としては、政治的なプロセスの中でインフ…
人口減少によって衰退産業が発生することは間違いないが、一人当たり所得が低下するわけではない。むしろ、一人当たり資本が増加するため、生産性が上昇し賃金所得が増加するという可能性が高い。したがって、人口減少時代を乗り切れるかどうかは、効率的な…
幸福の政治経済学―人々の幸せを促進するものは何か作者: ブルーノ S.フライ,アロイス・スタッツァー,沢崎冬日,佐和隆光出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2005/01メディア: 単行本 クリック: 73回この商品を含むブログ (23件) を見る第1章 幸福とは何…
日本の状況も、既存労働者の権利を守れと旗をふり、パートやフリーターを蔑視する左翼的なスタンス(中略)は、たぶん若年労働の就職難を後押ししてるんじゃないかと思えます。 左翼がフリーターを組織化したら、かれらの労働力としての存在意義がなくなって…
つけてみた...のだが、数日で価値が倍以上になるのはどういうこと?
これまでの関連エントリーの総括:09/22→09/28→10/28→11/06→11/01→本日のエントリー これまでの議論とも関連するが、長期的・安定的雇用システムの中にあった労働者に対して覚醒を促すようなメッセージが一定の妥当性を持ちうることは否定できない。その場合…
I・カワチ、B・P・ケネディ「不平等が健康を損なう」は世界の各国間、アメリカ社会の時代的な比較によって所得格差が及ぼす影響を分析。これによると、一国の所得水準が低いうちは所得水準の上昇につれて国民の満足度が上昇するが、一定レベル以上になる…
オデッセウスの鎖―適応プログラムとしての感情作者: R.H.フランク,大坪庸介出版社/メーカー: サイエンス社発売日: 1995/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 95回この商品を含むブログ (13件) を見る第8章 道徳を身につける 感情の役割は、19,20世…
前回のエントリーに関連して。「竹中平蔵公式ウェブサイト」におけるある文章があちこちで話題になっている。こうしたいわゆる雇用流動化論*1についての自分の見方は、前回及び前々回のエントリーの通りだし、11/01付けエントリーのコメントを含めて特に付け…
オデッセウスの鎖―適応プログラムとしての感情作者: R.H.フランク,大坪庸介出版社/メーカー: サイエンス社発売日: 1995/01メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 95回この商品を含むブログ (13件) を見る第1章 自己利益を超えて 自分の行動を自ら進んで何か…