備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2008-10-01から1ヶ月間の記事一覧

2008年9月データによる更新

インフレ率は、交通・通信が低下した影響から全体で0.1%ポイント低下し前月比2.3%増となりました。食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合は0.2%増(前月は前年同月と同水準)です。完全失業率は、完全失業者、就業者がともに減少し非労働力人口が増…

速水融「歴史人口学でみた日本」

歴史人口学で見た日本 (文春新書)作者: 速水融出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2001/10メディア: 新書購入: 8人 クリック: 120回この商品を含むブログ (32件) を見る 「宗門改帳」という江戸期の資料をもとに、世帯別の人口を生態的、動態的に分析すること…

上久保敏「評伝日本の経済思想 下村治 「日本経済学」の実践者」

下村治―「日本経済学」の実践者 (評伝・日本の経済思想)作者: 上久保敏出版社/メーカー: 日本経済評論社発売日: 2008/04メディア: 単行本 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る 今の時代にあてはめるとすれば、下村治は誰にあたるのだろう、など…

“Bernanke Is Fighting the Last War”(WSJ Online)

This is not due to a lack of money available to lend, Ms. Schwartz says, but to a lack of faith in the ability of borrowers to repay their debts. "The Fed," she argues, "has gone about as if the problem is a shortage of liquidity. That is …

GDPギャップについて

GDPギャップとは、資本と労働が完全に活用された場合のGDP(潜在GDP)に対する、現実のGDPの比を表します。*1経済のグローバル化や技術革新によって潜在的な産出量は拡大し、経済は成長を続けますが、それと同時に景気循環によって経済成長率は…

大竹文雄「格差と希望 誰が損をしているのか?」

格差と希望―誰が損をしているか?作者: 大竹文雄出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/06メディア: 単行本購入: 3人 クリック: 76回この商品を含むブログ (37件) を見る ほぼ一貫した「原則」による時論集 この本は、2005年から2007年にかけて、政治の世界…

三島由紀夫「サド侯爵夫人」

サド侯爵夫人・わが友ヒットラー (新潮文庫)作者: 三島由紀夫出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2003/06メディア: 文庫購入: 4人 クリック: 22回この商品を含むブログ (55件) を見る それぞれ、人間の気質や美徳を体現する女性たちによる議論の過程。第二幕最…

塩見鮮一郎「貧民の帝都」

貧民の帝都 (文春新書)作者: 塩見鮮一郎出版社/メーカー: 文藝春秋発売日: 2008/09/01メディア: 新書購入: 4人 クリック: 24回この商品を含むブログ (24件) を見る 江戸時代、そして維新前後の混乱期以降の首都東京における貧困者等の扱いについて、1997年、…

世の中は、金融危機のまっただ中ではありますが──

株の買い時を探りつつあるわたくし・・・たいして元手があるわけではありませんがw

稲葉振一郎「「公共性」論」(2)

「公共性」論作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 175回この商品を含むブログ (70件) を見る(過去のエントリー) 稲葉振一郎「「公共性」論」(1) 「よき全体主義」の可能性 話を続けます。これ…

稲葉振一郎「「公共性」論」(1)

「公共性」論作者: 稲葉振一郎出版社/メーカー: NTT出版発売日: 2008/03メディア: 単行本購入: 8人 クリック: 175回この商品を含むブログ (70件) を見る 「公共性」について 本書では、ハーバーマス、アレント、アガンペンらの議論をたどりながら、「公共性…

フィリップス・カーブ三題

西田小百合、張忠任「マクロ経済における期待の役割−近似合理的期待を考慮したフィリップス曲線に関する考察−」(島根県立大学総合政策論叢2006.3) 期待インフレ率(カールソン・パーキン法)に近似合理性の仮定をおいた期待修正フィリップス・カーブの推計…

トムソンロイター・ノーベル賞予想→ポール・クルーグマン受賞!

個人的には、今年は米国人以外ないし「非正統派」の経済学者から選出されるような気がします。(追記) 既報の通り、ポール・クルーグマン氏が受賞。詳しい情報はまだ。本ブログでの関連情報はこちら。 for his analysis of trade patterns and location of …

田中秀臣「上げ潮派ってなんでしょ?」(週刊ビジスタニュース)

「上げ潮派」とは何か、またその理論的背景に関するとてもわかりやすい解説。 日本型は[本家アメリカのサプライサイド経済学とは]どうも一味違うようだ。その原因は「暗黒卿」もとい高橋洋一教授の斬新な着眼点とアイディアに依存している。埋蔵金を利用す…