ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

「シニョリッジ」をめぐるいくつかの議論

「通貨発行益(シニョリッジ)をめぐる勘違い」(本石町日記)

  • 日銀は通貨発行に伴い、同額を負債として積むので、シニョリッジ(通貨発行益)は、通貨の金額から発行原価を引いた金額(1万円札の場合、10,000-20=9,980円)ではなく、見合いとして保有される国債の利子。
  • いや、それらは[国債償還益の]収益認識のタイミングの違いであり、会計手法の違いに過ぎない。実際、政府貨幣(硬貨)は、発行時点で前者の金額を利益認識している。(会計マニア氏)

「図解シニョリッジ」(isologue by 磯崎哲也事務所)
「『通貨発行益(シニョリッジ)をめぐる勘違い』の勘違い」bewaad institute@kasumigaseki)

  • 日銀が通貨発行に伴い同額を負債認識するのは、日銀には古い紙幣を持ち込まれればそれを新しい紙幣と引き換える義務がある(日本銀行法第48条)ため[であり、そうでなければ本来負債に相当するものではない]。
  • 国債が通貨発行の見合いとして保有されるとすれば、国債本位制という奇妙なことになってしまう。

コメント いずれにせよ、「シニョリッジ」は、通貨の金額から発行原価を引いた金額であると考えるのが適当。