飯塚信夫「”パート”は減ったのか?」(JCER研究員リポート)
- 毎月勤労統計調査では、一般労働者が増加しパートタイム労働者が減少。ただし、「一般労働者」=正社員ではない。労働力調査では、パートが減少する一方、派遣社員、契約社員・嘱託は増加しており、雇用増の主役が「非正規の職員・従業員」であることに変わりはない。
- 派遣労働者の賃金は、200万円未満の層が約半数を占める(就業構造基本調査)等正社員と比べて少ない。非正規雇用の中味は変わっても、企業の雇用に対する慎重な姿勢は変わっていないと見るのが妥当ではないか。
コメント 非正規雇用の増加の主役が04年以降変化していることを明示。「企業の雇用に対する慎重な姿勢はいまだ変わっていない」という評価については、①賃金は上昇する傾向、②雇用人員判断も改善の傾向(p.13)、である点も踏まえれば、もう少し楽観的でもよいように思われ。