ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

「atプラス」02号(太田出版)

atプラス 02

atプラス 02

 以前に紹介した新創刊号に引き続き、電子版見本を送っていただいたので紹介します。ただし、今回は一部ページのみの提供であり、詳細に書くことは(物理的に)できません。
 前回、「資本主義の限界と経済学の限界」という特集が組まれ、そのレビューを何人かの人が書いています。吉原直毅氏は、政策判断の背後に潜む価値判断を積極的に開示すべきだとした権丈善一氏の論考に全面的に賛同し、その上で、「現代の非厚生主義的な規範的経済学の可能性」について論じているようです。また、田中秀臣氏は、世界同時不況に関するエリザベス二世の質問をめぐって生じたイギリス経済界での混乱*1を話の枕とし、経済学の可能性を、社会におけるセキュリティの必要性という観点から論じようとしています。
 ほかに、柄谷行人氏のインタビューなど、氏の充実した特集が組まれています。

*1:この件については、id:himaginary氏が08/13付けエントリーの中で触れている。