備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

2007-02-01から1ヶ月間の記事一覧

星亮一「会津落城 戊辰戦争最大の悲劇」

会津落城―戊辰戦争最大の悲劇 (中公新書)作者: 星亮一出版社/メーカー: 中央公論新社発売日: 2003/12/01メディア: 新書購入: 1人 クリック: 17回この商品を含むブログ (12件) を見るコメント 極めて美化された形で表現されがちな戊辰戦争における会津の戦い…

2周年

早いもので、19日に2周年を迎えておりました。何か、あの頃に戻りたいとかちょっと思ったりしている今日この頃...

中間所得層のウェイトが高まる日本の消費

昨日の日銀政策決定会合では、今後の物価情勢の判断が重要な決め手となったが、これを占う上で、個人消費に強さが表れてくるのかが重要な判断材料となる。個人消費を考える上で、例えば、米国の個人消費は所得上位5%程度が消費全体の90%を占めるといった…

日銀政策決定会合

今回の情報統制の厳しさは、これまでの報道振り(先月と異なり、ほとんど何も情報が出てこない)からよく伝わってきます。 「日銀、0.25%の利上げ決定」、これ自体は想定内かも知れませんが、「8対1の賛成多数」というのは正直驚きでした。しかも「反対は…

村山治「特捜検察VS.金融権力」

特捜検察vs.金融権力作者: 村山治出版社/メーカー: 朝日新聞出版発売日: 2007/01メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 51回この商品を含むブログ (36件) を見るコメント 90年代以降の金融システムの変化の背景にあった事件について、検察当局と金融(・税務…

はてなアンテナ

最近、更新の反映が時に数日遅れるよう。何故?(この更新も、何時になったら反映されるのか...)

地域別のジニ係数と完全失業率の関係

2000年から2005年の間の変化差の関係を示したのが下のグラフ。なお、地域は、北海道、東北、関東、北陸、東海、近畿、中国、四国、九州の9ブロック。 四国のみ、失業率が悪化する中でジニ係数が改善しており相関関係が逆になるが、その他の地域には、比較的…

大竹文雄、小原美紀「失業の増加と不平等の拡大」(日本経済研究)

「全国消費実態調査」の単身世帯、農林漁業、自営業世帯を含む包括サンプルを対象に、課税前総所得、可処分所得、消費支出*1、金融資産等の不平等を失業グループと非失業グループに分けて計測することにより、失業が不平等に与えた影響を分析する。 不平等は…

長期雇用は変化しているか?

先日のエントリーに関しmixi方面にて議論があり、そこでの論点の1つに「解雇規制の緩和により、日本企業には(これまでの)長期雇用とは異なる新たな形態の雇用契約を志向する動きが生じるのか」というものがあった。ただし、あるアンケート調査結果をみると…

福井秀夫、大竹文雄(編著)「脱格差社会と解雇法制 法と経済学で考える」

脱格差社会と雇用法制―法と経済学で考える作者: 福井秀夫,大竹文雄出版社/メーカー: 日本評論社発売日: 2006/12メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 36回この商品を含むブログ (9件) を見る本書の内容 序章及び第2,4,7章のみ読んだところでのまとめ。…

資本金規模別の資本装備率

先日のエントリーに対する指摘を受け、同じ統計より、従業員1人あたり有形固定資産(土地を除く)を「資本装備率」とみなして資本金規模別に計算してみた(下の表参照)。なお、稼働率調整は行っていない。また、会計上の取扱いが変更される場合もあるため…

橘木俊詔「労働のセーフティネットと失業減政策」(ESP 2001.11発行)

当時のESRI経済政策フォーラム「労働市場とセーフティネット」の基調講演から、橘木氏のインフレ・ターゲッティング政策に対する考え方等についてのメモ。*1 一般的に、物価下落は消費者にとって好ましいことであり、デフレはこれに関する限り悪ではない。悪…

労働分配率をめぐるいくつかの考察

1.労働分配率の適正水準とは? 労働分配率に関する議論が近年喧しいが、結論的には、労働分配率に適正水準などというものはない。労働分配率は、賃金の粘着性の存在から、景気循環に応じて変動する(企業の生み出す付加価値が高まる好況期に低下し、不況期…

武藤滋夫「ゲーム理論入門」

ゲーム理論入門 (日経文庫―経済学入門シリーズ)作者: 武藤滋夫出版社/メーカー: 日本経済新聞社発売日: 2001/01/01メディア: 新書購入: 9人 クリック: 42回この商品を含むブログ (32件) を見る1.非協力ゲーム(1):行動決定が同時に行われる場合 相手の…