松谷明彦、藤正巖「人口減少社会の設計 幸福な未来への経済学」に関する議論
- 作者: 松谷明彦,藤正巌
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2002/06/01
- メディア: 新書
- 購入: 2人 クリック: 25回
- この商品を含むブログ (26件) を見る
- 「人口減少社会の設計」(小田中直樹ネタ帳)
- 「しつこく、ルイスモデルについて考えてみる。」(梶ピエールのカリフォルニア日記。)
- 「少子化の問題は?」(こら!たまには研究しろ!!)
コメント 議論が進んでいるので、改めて備忘録的に整理。その推移をみて感じるのは、人口減少社会の分析についても、コブ・ダグラス型の生産関数などで考える方が自然(レオンチェフ型の生産関数は、むしろ短期の場合)であること。本書のように、ハロッド・ドーマーのモデルで考えるという独特のスタイルをとるのであれば、その点について、十分な説明が必要だと思う。人口減少社会の問題として、分配面での「格差」に着眼している点が共通しており、自分自身も、本書に対する批判的認識(09/06付けエントリー参照。)を強くした次第。