※追記を追加しました。(11/09/10)
年末までまだ一月余りを残しておりますが、しばらく本を読めそうな感じがしないので、今年の「13」冊をここで上げておきたいと思います。以下、順不同で。
- ジョン・メイナード・ケインズ(山岡洋一訳)『説得論集』
- 石川経夫『所得と富』
- 久米郁男『労働政治 戦後政治のなかの労働組合』
- 武田晴人『日本人の経済観念 歴史に見る異端と普遍』/『仕事と日本人』
- 大竹文雄『格差と公平感』
1960年と1970年というふたつの年をはさむふたつの安保闘争の「意味/意図」を理解することができます。後者にいう「統治のシステム」への抵抗としての戦いという言葉に、昭和という時代の空気を感じます。昭和とは異なった新しい時代における生き方(より普遍的な生き方)を考える上で、その「基準点」をおさえる必要はあるでしょう。
- マイケル・サンデル『これからの「正義」の話をしよう いまを生き延びるための哲学』
- 柄谷行人『世界史の構造』
時代の記録として一度は読むべきでしょう。 子を持つ者として一度は読むべきです。あかるさともくらさともつかないエンディングが、読後に強く印象づけられます。
*1:逆も然り。すなわち、意見が一致する書であっても、つまらないものはつまらない。
*2:http://d.hatena.ne.jp/kuma_asset/20100720/1279636145