ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

大賀智子「女性労働力率M字カーブの上昇要因−年齢階級で異なる労働選択の背景−」(JCER REVIEW)

コメント ADLモデルによる推計の結果、女性の労働力率に影響を与えている要因は、(1)M字カーブの底にあたる30〜34歳では機会費用やライフスタイルの変化などの構造要因であるのに対し、(2)40歳以上では景気循環要因。(2)については、これらの層における非正規雇用比率の大きさが関係している可能性。一方、M字カーブの両端にあたる25〜29歳及び35〜39歳では説明力を持つ説明変数は見当たらない。*1ライフスタイルの変化要因等については、因果関係の方向性(説明変数→労働力率 or 労働力率→説明変数)が曖昧であるなど、分析上の課題もありそう。

*1:これらの層では、そもそも労働力率の変動が小さい。