2009-01-01から1年間の記事一覧
http://twitter.com/kuma_asset先月から始めました。ただし、ブログ更新のお知らせとそれにあわせて近況を少しつぶやいている程度で、それほどの意味はありません。他の方のつぶやきも、あまりフォローしていません。※ついでに、twilogにも登録しました。(0…
※追記を追加し、数値を改訂しました。(09/08/18) 先日は米国のSNA統計を紹介しましたが、今回は日本についてみてみます。日本の場合、国内需要デフレーターは2006年頃からゼロ近傍で推移しましたが、2009年に入り、再びマイナス(よって、下図中の民間…
前回の続きです。*1ブックマークに指摘されていますが、国内需要デフレーターがマイナスになっただけではデフレと「定義付ける」ことはできないというのはそのとおりで、継続的な物価の下落(あるいは、それにともなう景気の後退)があって、はじめてデフレ…
先月31日に米国の2009年4〜6月期GDPが公表されました。市場の予想を上回る水準となったことが、世間の好印象につながっているようです。http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00160189.html ところが、GDPデフレーターはプラスが維…
http://www.ohtabooks.com/press/2009/07/21122448.html 「atプラス」新創刊号見本<電子版>なるものを太田出版・編集部よりメールでいただいたので、更新休止期間中ではありますが、せっかくですので紹介させていただきます。atプラス 01作者: 上野千鶴子,…
昨年の後半からブログをやることの意味が乏しく感じられるようになり、いいかげんやめようかなぁと思いつつ既に半年以上が経ちました。ここまで続けてきた主な理由には、昨年末から訪問者が急に増え、ブックマーク数の多いエントリーも目立つようになってき…
(注)真の失業率の推計方法の詳細は、03/09/09付けエントリーおよび06/05/06付けエントリーを参照。 完全失業率5.2%に対し、真の失業率(12カ月移動平均)は4.9%。*1休業者および短時間就業者は高い水準で推移していますが、それ以上に、就業者数の減少も…
今月のコア物価は大きく低下しましたが、これは、昨年の原油高等にともなう急激な物価の上昇の反動によるもの。ただし、食料(酒類を除く)及びエネルギーを除く総合でみても、0.5%の下落(前月0.4%下落)と、物価が低下する基調に変わりはありません。 完…
ケインズの人口問題に対する関心、特に、「マルサスの悪魔」については、二つの著作で大きく異なった視点から捉えられています。初期の著作「平和の経済的帰結」(1919)では、過剰人口問題への関心が強くみられますが、その後、イギリス優生学会で行われた…
試みに、使ってみることにしました。これまで、英語練習の教材に使用した3つの論文をpdfでアップロードしています。(アセモグルの論文の翻訳・解題は、オリジナルのものに、若干の改訂を加えています。)http://www.scribd.com/doc/16660089/※ブログ画面の…
(前回のエントリー) ジョセフ・スティグリッツ「倫理的なエコノミスト」(1) 下記の書評翻訳の続きです。*1 ジョセフ・スティグリッツ「倫理的なエコノミスト」(Foreign Affairs 11-12/2005) *1:著作権上の問題等が判明すれば、友人限定のmixiに移行する…
※コメントいただいた点について、随時修正を行います。 いま、猪木武徳「戦後世界経済史」を読んでいるのですが、はしがきに次のような記述がありました。 滞っていた本書の執筆に踏み切れたのは、中央公論新社の新書編集部の高橋真理子さんに「構成目次」を…
スティグリッツ教授の経済教室―グローバル経済のトピックスを読み解く作者: ジョセフ・E・スティグリッツ,藪下史郎,藤井清美出版社/メーカー: ダイヤモンド社発売日: 2007/10/19メディア: 単行本購入: 9人 クリック: 97回この商品を含むブログ (36件) を見る…
世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す作者: ジョセフ・E.スティグリッツ,Joseph E. Stiglitz,楡井浩一出版社/メーカー: 徳間書店発売日: 2006/11メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 73回この商品を含むブログ (54件) を見る 格差問題に関する日本国…
※追記を追加しました。(09/06/10) 先日のエントリーに関連して─というか、「チンピラ」(爆)のことは無視して─日本の雇用システムについて、もっとまじめに考えてみることにしましょう。先日も紹介した大内伸哉「雇用はなぜ壊れたのか」から、別の一節を…
下は、稲葉振一郎「労使関係史から労使関係論へ」からの引用です。 高度成長期の労使関係の一局面に例を採って、この仮説の試運転をしてみよう。興味深いことに、先述の戦後的特質は高度成長化の企業と産業の急速な合理化にとって機能的に作用した。ここでは…
2008年の合計特殊出生率が先日公表され、このところ上昇傾向にあることが話題になっています。http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/jinkou/geppo/nengai08/index.html 合計特殊出生率は、2005年から上昇していますが、過去をみると、今回のような上昇ト…
人々はなぜグローバル経済の本質を見誤るのか作者: 水野和夫出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2007/03メディア: 単行本購入: 10人 クリック: 120回この商品を含むブログ (50件) を見る 本書が出版されたのは2007年の前半、経済のグローバルなイン…
フィリップス・カーブには動きがみられないので、今回は、掲載しません。 完全失業率(公表ベース)は、真の失業率を超過して上昇するという異例の動きになっています。就業意欲喪失効果は、まだ大きくは表れておらず、離職者の増加が直接的に失業率の上昇に…
※追記を追加しました。(09/05/26)(前回のエントリー) オリヴィエ・ブランシャール「持続可能な欧州社会経済モデルは存在するか?」(1) 下記の論文(講演録)翻訳の続きです。*1 オリヴィエ・ブランシャール「持続可能な欧州社会経済モデルは存在する…
英語練習のため、以下の論文(講演録)の翻訳を行いました。*1 オリヴィエ・ブランシャール「持続可能な欧州社会経済モデルは存在するか?」(MIT Department of Economics Working Paper Series) この論文は、田中秀臣「不謹慎な経済学」の中でも端的に整…
※追記を追加しました。(05/17/09, 05/18/09) たまたま最近、手にした本からの引用: マルチチュードとは内在性の概念であり、多数者が個別性の総体であるということである。このことを確認し、出発点とするならば、「人民」という概念がその超越性を失って…
04/03/09付エントリーでは、次のように記載した。 消費の増加は、一般的には、雇用の改善に働くことになるので、こうした動きも、雇用調整圧力に対する反動効果を持つものです。 かつて経済指標を頻繁にみていたときは、消費は雇用に先行して動くという印象…
真の失業率が横ばいとなる中で、完全失業率(公表ベース)は大きく上昇しました。これは、就業意欲喪失効果がまだ大きくは表れておらず、離職者の増加が直接的に失業率の上昇へとつながったことによるものです。ただし、非労働力人口(求職活動をしていない…
原油高等にともなう物価の上昇は終息し、フィリップス・カーブは、再び水平になりました。労働市場のタイト化は当面期待できず、しばらくはこの状況が継続するでしょう。 今月の指標では、生産の下げ止まりに先行きの明るさが感じられます。ただし、生産が1…
(前回のエントリー) 経済指標からみた米国経済と「流動性の罠」 米国の貨幣乗数の低下について 昨日、米国における2009年第1四半期のSNA統計が公表されました。実質経済成長率は、▲1.6%(年率▲6.1%)と3期連続のマイナスとなりましたが、民間最終消…
既に報道されているように、内閣府による平成21年度政府経済見通し暫定試算*1と、日銀の経済・物価情勢の展望(2009年4月)*2が公表され、2009年度の実質GDP成長率がともに改訂されました。 実質GDP成長率とオークン法則によって、2009年度の完全失業…
雇用情勢については、昨年末からの実質GDPの急激な低下と、それがV字型に急回復する可能性が低いことを受け、2009年度以降、急速に悪化することが予測されています。この点については、3月末の経済財政諮問会議における岩田一政議員の「どう考えても7…
日本産業社会の「神話」―経済自虐史観をただす作者: 小池和男出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2009/02メディア: 単行本購入: 5人 クリック: 91回この商品を含むブログ (21件) を見る 日本の文化は「集団主義」である、日本の賃金制度は年功序列…
ゲーリ・ベッカー「人的資本」について、改めて訳書が出ることを心から希望します。すでに東洋経済新報社から出ているものはあまりにも・・・私が読んだ翻訳書の中でもワースト何位か、といったところ。人的資本―教育を中心とした理論的・経験的分析作者: ゲ…