ラスカルの備忘録

ー 経済概観、読書記録等 ー

真の失業率──2019年4月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2019年3月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2019年2月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

ヨーロッパ女子数学オリンピックについて

ヨーロッパ女子数学オリンピックとは 前回のエントリーでは国際数学オリンピック(IMO)を紹介したが、今回は、その派生イベントであるヨーロッパ女子数学オリンピック(EGMO)を紹介する。前回みたように、日本のIMO出場者を過去29年間、延べ174人について…

国際数学オリンピックについて

国際数学オリンピックとは 国際数学オリンピック(IMO)は、大学入学前の生徒が数学の問題6問を解くことで競い合うコンテストであり、国際科学オリンピックの中では最も歴史がある(第1回は1959年にルーマニアで開催)。現在は百カ国以上が参加、各国から選…

賃金と物価の関係についての補足

前回のエントリーに関連し、所定内給与と消費者物価の関係について、若干コメントを追加する。 散布図の点は、このところ過去のトレンド線(緑色)から左上方向へ離れる傾向があり、賃金の伸びよりも物価の伸びの勢いが強いことを示している。実質賃金の伸び…

真の失業率──2019年1月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2018年12月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

「再分配」の逆噴射により、家計の可処分所得は抑制

前回のエントリー*1では、一国全体の可処分所得の前年比について、所得支出勘定の項目別に寄与度を確認した。今回は、家計*2について、同様の分析を行う*3。 ここで使用する所得支出勘定とは、推計期間内の生産過程で付け加えられた付加価値の分配を記録する…

貯蓄投資バランスは、再び貯蓄過剰の方向へ

国民経済計算(SNA)の資本勘定から推計した貯蓄投資バランス*1の2011年基準改定後の動向については、2年前に分析を行った*2。本稿では、その後の動きをフォローアップすることとしたい。資本勘定とは、一国経済(および制度部門別)の貯蓄と投資のフローを…

真の失業率──2018年11月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

今年の10冊

恒例のエントリーです。以下、順不同で。

真の失業率──2018年10月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

小島寛之『宇沢弘文の数学』

宇沢弘文の数学作者: 小島寛之出版社/メーカー: 青土社発売日: 2018/09/19メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る2014年に亡くなった日本の大経済学者、宇沢弘文に対するオマージュ的書籍。「二部門経済モデル」など、宇沢の新古典派経済学者と…

真の失業率──2018年9月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

多田洋介『行動経済学入門』

行動経済学入門 (日経文庫)作者: 多田洋介出版社/メーカー: 日本経済新聞出版社発売日: 2014/07/16メディア: 新書この商品を含むブログ (1件) を見る2003年に単行本として出版された本書は、行動経済学に関して出版された日本語の書籍としては最初期に当たる…

真の失業率──2018年8月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

J・D・ヴァンス『ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち』

ヒルビリー・エレジー アメリカの繁栄から取り残された白人たち作者: J.D.ヴァンス,関根光宏,山田文出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/03/15メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (10件) を見る田舎の白人労働者階級(ヒルビリー)に出…

真の失業率──2018年7月までのデータによる更新

※前回のエントリーでは、「中間改訂を7月結果公表時に行うことを検討する」と書きましたが、今回の推計では、中間改訂は行っていません。完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失…

久保拓弥『データ解析のための統計モデリング入門 一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC』

データ解析のための統計モデリング入門――一般化線形モデル・階層ベイズモデル・MCMC (確率と情報の科学)作者: 久保拓弥出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2012/05/19メディア: 単行本購入: 16人 クリック: 163回この商品を含むブログ (29件) を見るデータサ…

真の失業率──2018年6月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2018年5月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2018年4月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

伊藤公一朗『データ分析の力 因果関係に迫る思考法』

データ分析の力 因果関係に迫る思考法 (光文社新書)作者: 伊藤公一朗出版社/メーカー: 光文社発売日: 2017/04/18メディア: 新書この商品を含むブログ (9件) を見る因果性と相関性を区別することの重要性は、近年、様々な書籍等で指摘されているが、本書もそ…

真の失業率──2018年3月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

野崎昭弘『「P≠NP」問題 現代数学の超難問』

「P≠NP」問題 現代数学の超難問 (ブルーバックス) 作者: 野崎昭弘 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2015/09/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (3件) を見る チューリングは、人間が客観的な手順で行う情報処理は、チューリング機械により代行できる…

河本薫『会社を変える分析の力』

会社を変える分析の力 (講談社現代新書) 作者: 河本薫 出版社/メーカー: 講談社 発売日: 2013/07/18 メディア: 新書 この商品を含むブログ (13件) を見る 著者は、大阪ガスで各種課題解決支援を手がける分析専門組織ビジネスアナリシスセンターの所長で、日…

真の失業率──2018年2月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

真の失業率──2018年1月までのデータによる更新

完全失業率によって雇用情勢を判断する場合、不況時に就業意欲を喪失し労働市場から退出する者が発生することで完全失業率が低下し、雇用情勢の悪化を過小評価することがある。この効果(就業意欲喪失効果)を補正し、完全失業率とは異なる方法で推計した「…

アベノミクス以降の労働力率

当ブログで継続して推計している「真の失業率」は、政権が交代した2012年末頃から低下し始め、足許では完全失業率(季節調整値)を下回っている。このことは、就業意欲喪失効果を可能な限り除去し雇用情勢の実態に即した指標であることを意図する「真の失業…